喘鳴患者で心疾患を示唆するⅣ音|第111回医師国家試験C15

第111回医師国家試験 C15(2017年)

正答:a

問題

聴診上wheezesのある患者の病態として気管支喘息よりうっ血性心不全を疑わせる所見はどれか。

a.Ⅳ音の出現

b.咳嗽の増加

c.頸静脈の虚脱

d.呼吸数の増加

e.起坐呼吸の出現

正答の理由

Ⅳ音は、心房収縮によって拡張しにくい心室へ血液が流入するときに生じる低調な心音です。心室の硬さや拡張障害を示唆するため、喘鳴の原因として気管支喘息より心疾患を考える手掛かりになります。ただし、Ⅳ音だけでうっ血性心不全を確定することはできません。

各選択肢の検討

a.正しい。心室のコンプライアンス低下を示唆し、心原性の病態を考える手掛かりです。

b.誤り。咳嗽は喘息と心不全のどちらでも生じます。

c.誤り。うっ血があれば頸静脈の怒張が手掛かりとなり、虚脱はそれを支持する所見ではありません。

d.誤り。頻呼吸はどちらの病態でも生じ、これだけで鑑別できません。

e.誤り。起坐呼吸は心不全の重要な症状ですが、重い気道閉塞などでも座位を好む呼吸困難があり、今回の選択肢ではⅣ音の方が心疾患を示唆します。

覚えるポイント

喘鳴は喘息だけで起きる所見ではない。心音やうっ血所見も合わせて評価する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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