第Ⅲ相臨床試験の目的|第111回医師国家試験C8

第111回医師国家試験 C8(2017年)

正答:e

問題

第Ⅲ相臨床試験に該当するのはどれか。

a.動物実験による薬物動態の研究

b.安全性と有効性についての市販後調査

c.少数の健康人対象による安全性と薬物動態の評価

d.患者対象の安全性、有効性および薬物動態の評価

e.多数の患者対象のRCTによる安全性と有効性の評価

正答の理由

第Ⅲ相臨床試験は、多数の対象患者で有効性と安全性を検証する段階です。標準治療やプラセボなどとの比較を行うランダム化比較試験〈RCT〉が代表的です。ただし、すべての第Ⅲ相試験が必ず同じ人数やRCTの形式となるわけではありません。

各選択肢の検討

a.誤り。動物実験は非臨床試験に当たります。

b.誤り。第Ⅲ相は主に承認前に有効性・安全性を検証する試験で、市販後の調査とは区別します。第Ⅳ相は承認後に行う試験です。

c.誤り。典型的な第Ⅰ相試験の説明です。抗癌薬などでは第Ⅰ相から患者を対象とする場合もあります。

d.誤り。少数〜比較的限られた患者で用量や有効性・安全性を探索する第Ⅱ相の説明に対応します。

e.正しい。多数の患者を対象とした比較試験により、治療上の有益性と安全性を検証します。

覚えるポイント

Ⅰ相は主に安全性・用量、Ⅱ相は患者での探索、Ⅲ相は検証、Ⅳ相は承認後。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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