第111回医師国家試験 C1(2017年)
正答:a
問題
糖質の過剰摂取と肉体労働が発症のリスクとなるのはどれか。
a.脚気
b.夜盲症
c.悪性貧血
d.出血傾向
e.ペラグラ
正答の理由
ビタミンB1は糖質からエネルギーを取り出す代謝に必要です。糖質に偏った食事や肉体労働によって、摂取量に対してビタミンB1の必要量が増えると不足しやすくなり、脚気のリスクとなります。脚気では末梢神経障害や浮腫、心不全などを生じます。
各選択肢の検討
a.正しい。脚気はビタミンB1欠乏症です。糖質代謝とエネルギー需要の増加に見合う補給が必要です。
b.誤り。ビタミン欠乏症としてはビタミンA欠乏と関係し、暗所で見えにくくなります。
c.誤り。悪性貧血は内因子の不足などに伴うビタミンB12の吸収障害で生じます。
d.誤り。原因はさまざまですが、栄養欠乏との対応では凝固に必要なビタミンKの欠乏などを考えます。
e.誤り。ペラグラはナイアシン欠乏によって生じます。
覚えるポイント
糖質代謝に必要なビタミンB1の不足は脚気につながる。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第111回医師国家試験問題および正答
- 日本薬学会:ビタミンB1(2025年6月18日、作用と欠乏症)
- 日本ビタミン学会:ビタミンQ&A・B1の食事摂取基準
- NIH ODS:Vitamin A・Vitamin A Deficiency
- NIH ODS:Niacin・Niacin Deficiency
- MedlinePlus:Pernicious anemia・Causes
- MedlinePlus:Vitamins・Function(ビタミンK)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。