大量吐血の初期対応の優先順位|第111回医師国家試験B59

第111回医師国家試験 B59(2017年)

正答:d

問題

63歳の男性。吐血のため救急車で搬入された。

現病歴:2年前から食後に心窩部痛を感じていたが、多忙であったために医療機関を受診していなかった。最近になって、常に心窩部不快感があり食欲低下と全身倦怠感とを感じるようになった。2日前に便が黒いことに気付いたが、今朝、排便後に真っ赤な血を大量に吐いたため救急車を要請した。

この患者への対応として必要性が低いのはどれか。

a.血圧測定

b.血液検査

c.尿量測定

d.止血薬投与

e.静脈路確保

正答の理由

黒色便に続く大量の鮮血吐血で、上部消化管出血を考えます。まず呼吸・循環を評価し、静脈路確保、採血、必要な輸液・輸血、血圧や尿量による循環評価を行います。止血薬の全身投与に頼って評価や内視鏡的止血を遅らせてはいけません。

各選択肢の検討

a.必要。循環不全の有無と変化を把握します。

b.必要。血算、凝固、臓器機能や輸血準備などのために採血します。

c.必要。尿量は臓器灌流を評価する指標の一つです。

d.本問の正答。原因病変への止血と循環管理に比べ優先度が低く、一般的な止血薬投与で対応を代替できません。

e.必要。輸液・輸血などに備えて速やかに確保します。

覚えるポイント

大量吐血は循環評価・静脈路・採血を優先し、原因病変の止血へつなぐ。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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