掌蹠膿疱症で確認する喫煙・歯科治療歴|第111回医師国家試験B49

第111回医師国家試験 B49(2017年)

正答:a・d

問題

55歳の男性。両側の手掌と足底に半年前から認める皮疹を主訴に来院した。鱗屑の苛性カリ(KOH)直接鏡検法で真菌を認めない。初診時の右足底の写真(別冊No.5)を別に示す。

診断に有用なのはどれか。2つ選べ。

a.喫煙歴

b.飲酒歴

c.海外渡航歴

d.歯科治療歴

e.ペット飼育歴

右足底の紅斑、鱗屑と黄白色・褐色の小膿疱性病変
別冊No.5 右足底 / 出典:厚生労働省・第111回B別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

手掌・足底に反復する膿疱性皮疹と真菌陰性から掌蹠膿疱症を考えます。喫煙や歯性病巣との関連があり、喫煙歴と歯科治療歴が診断後の病巣評価にも役立ちます。歯科金属の関与は症例ごとに評価し、一律に除去を勧めるものではありません。

画像の見方

足底の紅斑上に小さな膿疱性病変と褐色の痂皮、鱗屑が混在しています。新旧の病変が併存する所見を、手掌にも反復する経過と合わせて読みます。

各選択肢の検討

a.正しい。喫煙は掌蹠膿疱症の重要な関連因子です。

b.誤り。一般的な生活歴としては確認しますが、本症を考える問診では喫煙歴を優先します。

c.誤り。海外感染症を示唆する経過ではなく、本症に特徴的な関連ではありません。

d.正しい。歯性病巣、治療経過や歯科金属との関連を評価します。

e.誤り。動物由来の白癬などでは参考になりますが、本問の皮疹とKOH陰性から選ぶ問診ではありません。

覚えるポイント

掌蹠膿疱症では喫煙と病巣感染、歯科治療歴を確認。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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