第111回医師国家試験 B22(2017年)
正答:c
問題
多毛をきたすのはどれか。
a.Sheehan症候群
b.甲状腺機能亢進症
c.多囊胞性卵巣症候群
d.17-α水酸化酵素欠損症
e.原発性アルドステロン症
正答の理由
多囊胞性卵巣症候群ではアンドロゲン作用の亢進によって多毛・痤瘡などを生じることがある。月経異常や排卵障害などを伴い、必ずしもすべての患者に多毛があるわけではない。他の選択肢は、典型的なアンドロゲン過剰性の多毛を説明する疾患ではない。
各選択肢の検討
a.産後の下垂体機能低下によって性腺機能や副腎機能が低下し、腋毛・恥毛の減少がみられることがある。
b.発汗、振戦、体重減少などが典型で、アンドロゲン過剰性多毛の代表的原因ではない。
c.正しい。アンドロゲン作用が高まり、男性型の分布の多毛をきたし得る。
d.性ステロイド合成が低下する病型である。多毛を伴う他の副腎酵素欠損症と混同しない。
e.アルドステロン過剰による高血圧や低K血症が中心で、多毛を典型とはしない。
覚えるポイント
多毛ではアンドロゲン過剰を考え、排卵・月経異常と合わせて評価する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第111回医師国家試験問題および正答
- WHO:Polycystic ovary syndrome、Key facts・症状
- Endotext:Congenital Adrenal Hyperplasia、17-hydroxylase/17,20-lyase deficiency
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。