片麻痺で心・大血管由来を疑う病歴|第111回医師国家試験A13

第111回医師国家試験 A13(2017年)

正答:a・e

問題

左不全片麻痺で受診した62歳の男性で、症状の原因として心臓または大血管の疾患を疑わせる病歴はどれか。2つ選べ。

a.持続性の動悸

b.全身の筋肉痛

c.食事による症状の改善

d.数週間かけての緩徐な症状の出現

e.胸や背中あるいは首の突然の激烈な痛み

正答の理由

動悸は心房細動などの不整脈を、突然の激烈な胸背部・頸部痛は急性大動脈解離などを疑う手掛かりです。心房細動では心内血栓の塞栓、大動脈解離では頸動脈等への進展による脳虚血で片麻痺を来し得ます。病歴だけで断定せず、急性脳卒中の評価と同時に原因を調べます。

各選択肢の検討

a.正しい。心房細動などを疑い、心原性脳塞栓の背景を評価します。動悸だけで心房細動が確定するわけではありません。

b.多様な原因があり、心・大血管由来の片麻痺を特に示唆する病歴ではありません。

c.低血糖などの鑑別に役立つことはありますが、心・大血管由来を特徴づけません。

d.腫瘍などの進行性病変も考え、急な塞栓や解離に典型的な時間経過ではありません。

e.正しい。急性大動脈解離を疑う重要な病歴で、脳への血流障害を伴うことがあります。

覚えるポイント

片麻痺に動悸なら塞栓源、突然の激烈な胸背部痛なら大動脈解離も評価する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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