胸膜プラークと石綿曝露|第111回医師国家試験A10

第111回医師国家試験 A10(2017年)

正答:d

問題

胸膜プラークについて正しいのはどれか。

a.葉間胸膜に好発する。

b.胸膜中皮腫の発生母地である。

c.胸膜切除術が第一選択である。

d.石綿曝露歴があったことを示す。

e.飲酒が発症のリスクファクターとなる。

正答の理由

胸膜プラークは石綿曝露後に長い潜伏期間を経て出現する限局性の胸膜肥厚で、過去の曝露を示す手掛かりです。プラーク自体が悪性化して中皮腫になるわけではありません。石綿曝露に伴う中皮腫や肺癌のリスクと、プラークそのものの性質を分けて考えます。

各選択肢の検討

a.主に壁側胸膜、とくに胸壁側や横隔膜側にみられ、葉間胸膜が好発部位ではありません。

b.プラーク自体が中皮腫へ変化する発生母地ではありません。共通する石綿曝露を評価します。

c.無症状のプラーク自体に通常切除治療は必要ありません。

d.正しい。過去の石綿曝露を示唆する重要な所見です。

e.石綿曝露が主要な背景で、飲酒が代表的リスクではありません。

覚えるポイント

プラークは石綿曝露の指標であり、それ自体が前癌病変という意味ではない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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