心臓腫瘍の頻度と悪性腫瘍の予後|第111回医師国家試験A9

第111回医師国家試験 A9(2017年)

正答:e

問題

心臓腫瘍について誤っているのはどれか。

a.粘液腫の頻度が最も高い。

b.粘液腫は左房に好発する。

c.粘液腫は脳塞栓の原因となる。

d.原発性腫瘍は転移性腫瘍より頻度が高い。

e.原発性悪性腫瘍の5年生存率は約80%である。

正答の理由

公式正答はeです。原発性悪性心臓腫瘍の予後は一般に不良で、5年生存率を約80%とはできません。ただし、原本dの「原発性腫瘍は転移性腫瘍より頻度が高い」も一般的な医学的説明と一致せず、心臓への転移性腫瘍の方が多いとされます。公式正答と原文を保持しつつ、dを医学的に正しい記述として暗記しないでください。粘液腫の頻度を述べるaは主に成人の原発性心臓腫瘍の文脈で解釈します。

各選択肢の検討

a.成人の原発性心臓腫瘍では粘液腫が代表的です。転移性病変まで含むすべての心臓腫瘍の中で最多と一般化する表現ではありません。

b.粘液腫の好発部位は左房です。

c.腫瘍片や付着血栓の塞栓によって脳梗塞を起こすことがあります。

d.臨床上は注意が必要な肢です。一般には転移性の方が多く、原発性の方が多いという原文を正しい知識として扱えません。公式正答表ではeのみが指定されています。

e.公式正答です。原発性悪性心臓腫瘍は長期予後が不良で、5年生存率約80%という記述は適切ではありません。

覚えるポイント

公式正答はE。ただし原発性より転移性心臓腫瘍が多いという臨床知識も保持する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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