脂肪肝炎の病理所見|第111回医師国家試験A5

第111回医師国家試験 A5(2017年)

正答:c

問題

非アルコール性脂肪性肝炎の病理組織像で誤っているのはどれか。

a.線維化

b.肝細胞の膨化

c.ロゼット形成

d.肝細胞の脂肪変性

e.小葉内への炎症細胞浸潤

正答の理由

非アルコール性脂肪性肝炎〈NASH〉では、脂肪変性、肝細胞の風船様膨化、小葉内炎症を認め、進行すると線維化を伴います。ロゼット形成は自己免疫性肝炎などで論じられる所見で、NASHの典型的所見を問う本問ではcが誤りです。個々の組織所見に完全な疾患特異性があるわけではありません。

各選択肢の検討

a.進行に伴い類洞周囲・架橋性の線維化などを認めます。

b.風船様変性として肝細胞が膨化するのが特徴です。

c.公式正答です。NASHの典型的な構成所見ではありません。

d.脂肪滴を含む肝細胞がみられます。

e.小葉内の炎症細胞浸潤は脂肪肝炎の重要な所見です。

覚えるポイント

脂肪肝炎の基本は脂肪変性・風船様変性・小葉内炎症。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第111回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました