肝硬変の超音波像と血小板減少|第111回医師国家試験A3

第111回医師国家試験 A3(2017年)

正答:c

問題

腹部超音波像(別冊No.1)を別に示す。

この患者の血液検査項目で低値と予想されるのはどれか。

a.アンモニア

b.γ-グロブリン

c.血小板

d.総ビリルビン

e.PT-INR

肝表面の凹凸、粗造な肝実質と肝周囲の液体貯留を示す超音波像
別冊No.1 腹部超音波像 / 出典:厚生労働省・第111回A別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

肝表面の凹凸、粗造な実質と肝周囲の腹水から肝硬変を考えます。肝硬変では門脈圧亢進に伴う脾臓への血小板の貯留や、肝臓でのトロンボポエチン産生低下などが関与し、血小板数が減少します。他の提示項目は、進行例で上昇する方向の変化が考えられます。ただし、画像だけから各検査値の実測値を断定することはできません。

画像の見方

肝表面が細かく凹凸を示し、肝実質は粗造です。肝の前面に無エコー域が広がり、腹水と考えられます。肝硬変を示唆する所見ですが、原因や検査値そのものまでは画像だけでは決まりません。

各選択肢の検討

a.肝での処理低下や門脈大循環短絡によって上昇することがあります。

b.慢性肝疾患では多クローン性に増加することがあり、低下が典型ではありません。

c.正しい。脾臓への貯留と産生低下などにより減少します。

d.肝機能低下に伴い上昇することがあります。

e.凝固因子産生低下によるPT延長では、PT活性は低下しますがPT-INRは上昇します。

覚えるポイント

肝硬変では血小板低下、PT-INR上昇。PT活性とINRの向きを取り違えない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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