第110回医師国家試験 I39(2016年)
正答:a・c・d
問題
消化管穿孔による汎発性腹膜炎手術の終了後、手術室を退室する前に腹部エックス線撮影を行った。
確認すべきなのはどれか。3つ選べ。
a.胃管の位置
b.鏡面像の有無
c.ドレーンの位置
d.腹腔内異物の有無
e.腸腰筋陰影異常の有無
正答の理由
手術終了時の腹部撮影では、胃管・ドレーンが意図した位置にあるか、ガーゼや器具などの遺残がないかを確認します。腸閉塞を示す鏡面像や腸腰筋陰影は、この術後直後の安全確認の主目的ではありません。正解はa、c、dです。
各選択肢の検討
a.胃管先端の位置を確認し、意図した胃内位置に留置されているか評価します。
b.鏡面像は腸管内の液体・ガス貯留などの評価所見で、手術終了直前の器具・管類確認の主目的ではありません。
c.ドレーン先端の位置を確認し、予定部位から逸脱していないか評価します。
d.遺残したガーゼや器具などの腹腔内異物がないかは、手術終了時の安全上重要な確認事項です。
e.腸腰筋陰影は後腹膜病変の評価に使う所見で、今回の術直後の確認項目として選ぶものではありません。
覚えるポイント
術後画像の目的は臨床状況に合わせ、管類の位置と手術器材の遺残などを確認することです。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題(I問題)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表
- WHO Guidelines for Safe Surgery 2009: before patient leaves operating room
- WHO Guidelines for Safe Surgery 2009: retained surgical items
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。