第110回医師国家試験 I38(2016年)
正答:d・e
問題
強皮症でみられるのはどれか。2つ選べ。
a.陰部潰瘍
b.涙腺腫大
c.ぶどう膜炎
d.肺高血圧症
e.胃食道逆流症
正答の理由
全身性強皮症では肺血管病変による肺高血圧症と、食道運動障害に関連する胃食道逆流症が代表的な合併症です。正解はd、eです。
各選択肢の検討
a.陰部潰瘍はBehçet病などでみられますが、強皮症の代表的な合併症ではありません。
b.涙腺腫大はSjögren症候群などでみられます。強皮症では涙腺腫大は典型的ではありません。
c.ぶどう膜炎は強直性脊椎炎などで関連することがありますが、強皮症の代表的臓器病変ではありません。
d.強皮症では肺動脈性肺高血圧症などの肺高血圧が起こり、定期的なスクリーニングが推奨されます。
e.食道運動障害と逆流は強皮症の消化管病変としてよくみられ、治療対象になります。
覚えるポイント
強皮症では皮膚所見だけでなく、肺血管・肺実質・食道を含む臓器合併症を継続的に評価します。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題(I問題)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表
- 2022 ESC/ERS Guidelines for pulmonary hypertension
- 2024 British Society for Rheumatology guideline for systemic sclerosis
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。