第110回I問題1|第110回医師国家試験I1

第110回医師国家試験 I1(2016年)

正答:e

問題

アスペルギルス症が最も合併しやすいのはどれか。

a.無ガンマグロブリン血症

b.Wiskott-Aldrich 症候群

c.毛細血管拡張性失調症

d.DiGeorge 症候群

e.慢性肉芽腫症

正答の理由

慢性肉芽腫症では好中球などの酸化的殺菌能が障害され、Aspergillus を含むカタラーゼ陽性菌・真菌への易感染性が生じる。

各選択肢の検討

a.無ガンマグロブリン血症は主に抗体産生の障害で、反復する細菌感染が中心です。

b.Wiskott-Aldrich症候群はT細胞・B細胞機能を含む免疫不全ですが、本問の特徴的なAspergillus易感染性は慢性肉芽腫症です。

c.毛細血管拡張性失調症では細胞性免疫不全やIgA低下を伴うことがありますが、選択肢中で最も典型的なAspergillus感染素因ではありません。

d.DiGeorge症候群は胸腺低形成によるT細胞性免疫不全が中心で、Aspergillus感染の典型的な組合せではありません。

e.好中球の活性酸素産生障害によりAspergillusなどの侵襲性真菌感染を起こしやすく、正しい選択です。

覚えるポイント

慢性肉芽腫症では食細胞の酸化バースト障害により、カタラーゼ陽性菌とAspergillus感染に注意する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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