造血幹細胞|第110回医師国家試験G36

第110回医師国家試験 G36(2016年)

正答:a・b

問題

造血幹細胞について正しいのはどれか。2つ選べ。

a.多分化能を有する。

b.自己複製能を有する。

c.次第に老化し枯渇する。

d.骨髄微小環境との相互関係はない。

e.ほとんどが細胞周期の分裂期にある。

正答の理由

造血幹細胞には加齢に伴う機能変化が生じますが、骨髄ニッチに維持される幹細胞集団を「次第に老化して枯渇する」と一律に表すのは不適切である。自己複製能と多分化能を持ち、多くは静止期にある。

各選択肢の検討

a.正しい。造血幹細胞は複数の血球系統へ分化できる多分化能を持ちます。

b.正しい。幹細胞プールを維持するため、分化した子孫を作る一方で自己複製します。

c.誤り。加齢に伴う機能低下はありますが、選択肢のように幹細胞が一律に次第に枯渇するという説明は適切ではありません。

d.誤り。骨髄ニッチとの相互作用は造血幹細胞の維持・機能制御に重要です。

e.誤り。多くの造血幹細胞は細胞周期の静止期にあり、分裂期にあるわけではありません。

覚えるポイント

造血幹細胞は多分化能と自己複製能を持ち、骨髄ニッチ内で主に静止期に保たれる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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