尿蛋白量を規定する腎生理|第110回医師国家試験G15

第110回医師国家試験 G15(2016年)

正答:a

問題

15 尿蛋白量を決定する因子でないのはどれか。

a.尿浸透圧

b.糸球体内圧

c.蛋白摂取量

d.糸球体基底膜の蛋白透過性

e.糸球体上皮細胞(ポドサイト)機能

正答の理由

糸球体内圧、糸球体濾過障壁の蛋白透過性、ポドサイト機能は尿中へ濾過される蛋白量に影響します。尿浸透圧は尿の濃縮度を表し、蛋白漏出の主要な規定因子ではないためaが正答です。

各選択肢の検討

a.尿浸透圧は尿の濃縮状態を表し、随時尿の蛋白「濃度」には影響し得ますが、蛋白尿の1日排泄量を直接決める因子ではありません。正答です。

b.糸球体内圧の上昇は濾過動態を変え、蛋白漏出を増やす方向に働きます。

c.蛋白摂取量は腎血行動態や尿中排泄に影響し得るため、蛋白尿量に関係する因子として扱われます。

d.糸球体基底膜など濾過障壁の透過性が高まると、蛋白が尿中へ漏出しやすくなります。

e.ポドサイトは糸球体濾過障壁を構成し、その障害は蛋白尿を来すため、機能は関係します。

覚えるポイント

蛋白尿は糸球体圧と濾過障壁(基底膜・ポドサイト)の障害で増える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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