第110回医師国家試験 G14(2016年)
正答:e
問題
14 高齢者の嚥下障害について正しいのはどれか。
a.水分の誤嚥は少ない。
b.体位の影響を受けない。
c.喉頭閉鎖不全を伴わない。
d.サルコペニアの要因ではない。
e.むせがなくても誤嚥を否定できない。
正答の理由
嚥下障害では咳反射や喉頭感覚が低下し、むせが目立たない不顕性誤嚥が起こります。むせがないことだけでは誤嚥を否定できないためeが正答です。
各選択肢の検討
a.高齢者では水分の嚥下が難しくなり、液体は誤嚥しやすい性状です。水分の誤嚥が少ないとはいえません。
b.嚥下は頭頸部の姿勢や食事時の体位の影響を受けるため誤りです。
c.嚥下障害では喉頭閉鎖や喉頭挙上の障害を伴い、気道防御が不十分となり得ます。
d.嚥下障害によって食事摂取量が減ると低栄養を招き、サルコペニアの要因になり得ます。逆にサルコペニアも嚥下障害を悪化させることがあります。
e.咳やむせなどの明らかな症状がない不顕性誤嚥があるため、正答です。
覚えるポイント
嚥下時にむせなくても、不顕性誤嚥は否定できない。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。