第110回医師国家試験 F25(2016年)
正答:e
問題
2歳の男児。発熱、咳嗽および喘鳴を主訴に母親に連れられて来院した。今朝から38 ℃台の発熱と咳嗽が出現した。数時間後には咳嗽は犬吠様となり、吸気性喘鳴と嗄声も出現したため来院した。陥没呼吸を認め胸部にstridorを聴取する。
最も考えられる疾患はどれか。
a.肺炎
b.気管支喘息
c.急性気管支炎
d.急性細気管支炎
e.クループ症候群
正答の理由
2歳児の急性発熱に続く犬吠様咳嗽、嗄声、吸気性喘鳴と陥没呼吸は喉頭・声門下の急性炎症によるクループ症候群に典型的である。
各選択肢の検討
a.誤り。肺炎では発熱や咳嗽を認めるが、犬吠様咳嗽、嗄声、吸気性喘鳴は上気道狭窄を示す。
b.誤り。気管支喘息は主に呼気性喘鳴を呈し、犬吠様咳嗽や嗄声は典型的でない。
c.誤り。急性気管支炎は咳嗽を起こすが、喉頭狭窄による嗄声・吸気性喘鳴を説明しにくい。
d.誤り。細気管支炎は乳児に多く、下気道の呼気性喘鳴や呼吸困難を呈する。
e.正しい。犬吠様咳嗽、嗄声、吸気性喘鳴はクループ症候群の特徴である。
覚えるポイント
犬吠様咳嗽・嗄声・吸気性喘鳴はクループを示唆する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。