第110回医師国家試験 F10(2016年)
正答:a
問題
ある疾患に罹患している検査前確率が0.1%と推測される患者に、感度90%、特異度80%の検査を行う。検査後確率を計算するための2×2表を示す。
検査結果と疾患の有無
| 検査結果 | 疾患あり | 疾患なし | 合計 |
|---|---|---|---|
| 陽性 | 9 | 1,998 | 2,007 |
| 陰性 | 1 | 7,992 | 7,993 |
| 合計 | 10 | 9,990 | 10,000 |
検査が陽性だった場合の検査後確率で正しいのはどれか。
a.0.45%
b.0.9%
c.4.5%
d.9.0%
e.20.0%
正答の理由
陽性者2,007人のうち疾患ありは9人なので、陽性後確率は9/2,007×100≒0.448%です。小数第2位を四捨五入すると0.45%となります。
各選択肢の検討
a.正しい。9÷2,007×100=約0.448%で、約0.45%です。
b.誤り。感度90%を有病率0.1%に掛けると0.09%であり、0.9%ではありません。陽性後確率は陽性者全体を分母にして計算します。
c.誤り。陽性後確率は表の9/2,007から約0.45%と計算され、4.5%にはなりません。
d.誤り。感度90%を検査後確率と取り違えています。
e.誤り。20%は1−特異度で求める偽陽性率であり、陽性者の中で疾患がある割合ではありません。
覚えるポイント
陽性後確率(陽性的中率)は、陽性者中の真陽性の割合(9÷2,007)。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 原著:Altman DG, Bland JM. Diagnostic tests 2: Predictive values. BMJ. 1994;309:102.
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。