第110回医師国家試験 E57(2016年)
正答:e
問題
24歳の初妊婦。妊娠34週。これまで自宅近くの診療所で妊婦健康診査を受けていた。交通外傷のため救急車で搬入された。出血性ショックがあり、血液型判定結果を待たずに緊急輸血を行うことになった。携帯していた母子健康手帳によると、血液型はA型RhD(+)、不規則抗体(−)である。
輸血開始時の赤血球液LRと新鮮凍結血漿LRの組合せで適切なのはどれか。
| 選択肢 | 赤血球液LR | 新鮮凍結血漿LR |
|---|---|---|
| a | A型 | A型 |
| b | A型 | O型 |
| c | AB型 | O型 |
| d | O型 | A型 |
| e | O型 | AB型 |
正答の理由
血液型判定前に救命のため輸血する場合、赤血球はO型を用いる。血漿は患者赤血球と反応する抗A・抗Bを含まないAB型が選択される。
各選択肢の検討
a.誤り。血液型確定前の赤血球にA型を選ぶことはできない。
b.誤り。赤血球は不適合を避けてO型を使う。
c.誤り。赤血球はO型が基本で、AB型血漿は適合するが、この組合せは逆である。
d.誤り。O型赤血球は適切だが、血液型未確認の受血者がB型・AB型ならA型血漿中の抗Bが反応し得る。
e.正しい。O型赤血球とAB型血漿の組合せは血液型不明時の緊急輸血で適切である。
覚えるポイント
血液型判定前の緊急輸血では赤血球O型、血漿AB型を選ぶ。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題(E問題)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表
- 厚生労働省:緊急時・大量出血時の適合血選択(研修資料p.31・p.43)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。