鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎と喘息|第110回医師国家試験E47

第110回医師国家試験 E47(2016年)

正答:c

問題

42歳の女性。臭いがわかりにくいことを主訴に来院した。半年前から臭いがわかりにくくなり、また両側の鼻閉も出現してきたため受診した。左鼻腔内視鏡写真(別冊No.7A)と副鼻腔CT(別冊No.7B)とを別に示す。

この患者で注意すべき合併症はどれか。

a.肺気腫

b.肺化膿症

c.気管支喘息

d.特発性肺線維症

e.アレルギー性気管支肺アスペルギルス症

左鼻腔内視鏡像と冠状断副鼻腔CT。別冊No.7A、7B。
左鼻腔内視鏡像と冠状断副鼻腔CT。別冊No.7A、7B。 / 出典:厚生労働省・第110回E別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

両側鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎では、下気道にも好酸球性炎症を伴い、気管支喘息を合併しやすい。嗅覚低下も鼻茸による嗅裂閉塞で説明できる。

各選択肢の検討

a.誤り。鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎との特異な合併は知られていない。

b.誤り。化膿性肺感染を示す所見はなく、鼻茸との代表的な関連疾患でもない。

c.正しい。慢性副鼻腔炎、とくに鼻茸を伴う病型は気管支喘息を合併しやすい。

d.誤り。特発性肺線維症を示す情報はなく、この病態との関連も典型的ではない。

e.誤り。ABPAは喘息などを背景とするが、鼻茸から特に注意すべき合併症として問われているのは気管支喘息である。

覚えるポイント

鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎では喘息の合併に注意する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第110回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました