皮膚悪性黒色腫|第110回医師国家試験D51

第110回医師国家試験 D51(2016年)

正答:c

問題

69 歳の男性。顔面の皮疹を主訴に来院した。以前より顔面のしみが多かったが、6か月前からその一部の色が濃くなり、拡大してきたという。顔面の写真(別冊No. 23A)と黒色斑のダーモスコピー像(別冊No. 23B)とを別に示す。

この患者について正しいのはどれか。

a.放射線治療が有効である。

b.液体窒素療法が有効である。

c.病変の深達度が予後に影響する。

d.ヒトパピローマウイルス(HPV)が発症に関与する。

e.センチネルリンパ節生検が診断のために必要である。

No.23Aの顔面色素斑とNo.23Bのダーモスコピー像。色調と形状の不均一な病変を認める。
別冊画像 / 出典:厚生労働省・第110回D別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

既存の色素斑が短期間で濃色化・拡大し、ダーモスコピー像でも悪性黒色腫が疑われる。悪性黒色腫では腫瘍の厚さ(Breslow厚)が予後と病期に関わる。

画像の見方

顔面の色素性病変とダーモスコピーで非対称な色素網・不整な色調を認める。

各選択肢の検討

a.放射線治療は選択肢となる状況が限られ、局所病変の標準的な初回治療ではない。

b.液体窒素は良性病変等に用い、悪性黒色腫を根治しない。

c.正しい。腫瘍厚は予後・病期評価に重要である。

d.HPVは悪性黒色腫の発症原因として確立していない。

e.センチネルリンパ節生検は病期評価のために検討されるが、診断そのものに必須ではない。

覚えるポイント

悪性黒色腫では診断確定とBreslow厚の測定が重要で、腫瘍厚等からリンパ節評価を判断する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第110回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました