付属器茎捻転|第110回医師国家試験D39

第110回医師国家試験 D39(2016年)

正答:b

問題

39 23 歳の女性。右下腹部痛のため救急車で搬入された。2時間前に右下腹部痛が突然出現した。病院到着時には右下腹部痛の強さは発症時に比べ半減していた。意識は清明。体温 36.7 °C。脈拍 92/分、整。血圧 110/82 mmHg。呼吸数 14/分。SpO2 96 %(room air)。内診で右付属器に径6 cm の腫瘤を触知し圧痛を認める。子宮と左付属器とに異常を認めない。尿妊娠反応は陰性である。経腟超音波像(別冊No. 15) を別に示す。

この患者への対応として適切なのはどれか。

a.経過観察

b.腫瘍摘出

c.抗菌薬投与

d.経腟穿刺吸引

e.黄体ホルモン療法

経腟超音波像
別冊No.15 / 出典:厚生労働省・第110回D問題(原本の該当ページ)

正答の理由

急な片側下腹部痛、付属器の圧痛を伴う6 cm腫瘤があり、痛みが軽減していても卵巣茎捻転の自然解除・再捻転が疑われます。卵巣機能温存を考慮しつつ、緊急に腹腔鏡等で捻転を解除し、腫瘤を評価・摘出します。

画像の見方

右付属器に嚢胞性腫瘤を認める。

各選択肢の検討

a.痛みが自然に軽減しても捻転解除とは限らず、再捻転・壊死の危険がある。

b.正しい。付属器茎捻転を疑い、緊急手術で捻転解除と腫瘤評価を行う。

c.感染を示す発熱や炎症所見がない。

d.捻転が疑われ、穿刺吸引では原因を解決しない。

e.黄体ホルモン療法では、捻転による血流障害を解除できない。

覚えるポイント

急な片側下腹部痛、付属器の圧痛を伴う6 cm腫瘤があり、痛みが軽減していても卵巣茎捻転の自然解除・再捻転が疑われます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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