第110回医師国家試験 D15(2016年)
正答:a・c
問題
抜毛症(抜毛癖)について正しいのはどれか。2つ選べ。
a.抜毛は頭髪が最も多い。
b.円形脱毛症に分類される。
c.診断は視診で可能である。
d.抗精神病薬が有効である。
e.成人期発症例は予後良好である。
正答の理由
抜毛症では頭髪が最もよく抜かれ、脱毛部の視診が診断の手掛かりとなる。確定診断では反復する抜毛、止めようとする試み、苦痛・機能障害などの問診も確認する。円形脱毛症とは異なる精神疾患であり、成人発症例の予後は小児発症より良好とは限らない。
各選択肢の検討
a.抜毛部位では頭髪が最も多い。
b.抜毛症は円形脱毛症とは異なり、反復する自己抜毛を特徴とする。
c.脱毛部の視診で疑える。ただし確定には抜毛行動、制止の試み、苦痛などの問診も必要である。
d.抗精神病薬が補助的に使われることはあるが、効果が確立した一般的治療として「有効」とは断定しない。
e.成人期発症例の予後が小児期発症例より良好とはいえない。
覚えるポイント
頭皮は最も多い抜毛部位で、診断は病歴と脱毛部の診察を中心に行う。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題 D(問題冊子 p.5)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表
- DSM-5-TR criteria and clinical review of trichotillomania (MSD Manual)
- Trichotillomania: prognosis and clinical course (NCBI Bookshelf)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。