第110回医師国家試験 D9(2016年)
正答:c
問題
検査の解釈において正しいのはどれか。
a.尿素窒素(BUN)/血清クレアチニン比の上昇は腎実質障害を示唆する。
b.高尿酸血症の病型鑑別に尿酸排泄率(FEUA)は有用ではない。
c.尿素窒素(BUN)は上部消化管出血があると上昇する。
d.白血球数の推移は水分過不足の良いマーカーである。
e.血清尿酸値の低下は脱水を示唆する。
正答の理由
上部消化管出血では消化管内の血液蛋白が消化・吸収され、尿素産生が増すためBUNが上昇し得る。BUN/Cr比上昇は腎前性要因などでみられ、腎実質障害に特異的ではない。FEUAは高尿酸血症の病型鑑別に用いられる。
各選択肢の検討
a.BUN/Cr比上昇は腎前性要因などを考え、腎実質障害に特異的ではない。
b.FEUAは尿酸排泄の評価に役立ち、病型鑑別に使える。
c.上部消化管出血では血液蛋白の消化・吸収などによりBUNが上がり得る。
d.白血球数は感染・炎症などでも変動し、水分過不足の良いマーカーではない。
e.脱水では尿酸排泄が低下して血清尿酸値が上がり得るため、低下は典型的ではない。
覚えるポイント
上部消化管出血ではBUNが上昇し得る。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題 D(問題冊子 p.3)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表
- ACG guideline: management of patients with ulcer bleeding
- Validity of fractional uric acid excretion in hyperuricemia (RICE-U study)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。