第110回医師国家試験 C6(2016年)
正答:c
問題
診療ガイドラインについて正しいのはどれか。
a.患者の価値観は重視しない。
b.推奨と異なる診療は違法である。
c.最新版であることを確認して利用する。
d.作成母体により内容が異なることはない。
e.根拠はランダム化比較試験に限定される。
正答の理由
診療ガイドラインは根拠や診療環境の変化に応じて更新されます。古い推奨をそのまま用いないよう、利用時に最新版かを確認します。推奨は患者の価値観や臨床状況を踏まえた意思決定の支援であり、法令上の一律の診療命令ではありません。
各選択肢の検討
a.誤り。患者の価値観や希望は、エビデンスや臨床状況とあわせて考慮されます。
b.誤り。ガイドラインの推奨と異なる診療を選んだだけで違法になるわけではありません。
c.正しい。根拠や推奨が更新されるため、利用時に最新版を確認します。
d.誤り。作成組織、対象患者、採用した根拠や手順により推奨が異なることがあります。
e.誤り。根拠はランダム化比較試験だけに限られず、研究デザインや根拠の確実性を評価して用います。
覚えるポイント
ガイドラインは更新の有無を確認し、根拠・患者の希望・個別状況とあわせて用いる。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題 C(問題冊子 p.1–5)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表
- Minds:診療ガイドラインの基礎用語(EBM、患者価値、個別状況)
- Minds:診療ガイドラインQ&A(作成・改訂)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。