第110回医師国家試験 C2(2016年)
正答:c
問題
高度の呼吸困難を急速にきたした患者に、救命のため迅速に外科的気道確保を行うこととなった。前頸部の模式図(別冊No.1)を別に示す。
気道に入る最も適切な部位はどれか。
a.①
b.②
c.③
d.④
e.⑤

正答の理由
正答は③です。図の③は甲状軟骨と輪状軟骨の間にある輪状甲状膜を指します。迅速な外科的気道確保では、この膜を開いて気道へ到達する輪状甲状膜切開が行われます。
画像の見方
③は甲状軟骨と輪状軟骨の間の輪状甲状膜を指す。
各選択肢の検討
a.誤り。①は舌骨付近で、気道へ入る部位ではありません。
b.誤り。②は甲状舌骨膜付近で、緊急の外科的気道確保の標準部位ではありません。
c.正しい。③は輪状甲状膜で、緊急輪状甲状膜切開を行う部位です。
d.誤り。④は輪状軟骨と気管の間に相当し、標準的な緊急アクセス部位ではありません。
e.誤り。⑤は気管軟骨輪の部位です。緊急時に開く標準部位は輪状甲状膜です。
覚えるポイント
緊急の外科的気道確保では、甲状軟骨と輪状軟骨の間の輪状甲状膜を確認する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題 C(問題冊子 p.1–5)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題別冊(C問題 No.1、物理頁5)
- Scandinavian Society of Anaesthesiology and Intensive Care Medicine:救急気道管理ガイドライン(輪状甲状膜からの外科的気道確保)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。