血糖値とインスリン値が同方向に変化する病態|第110回医師国家試験B36

第110回医師国家試験 B36(2016年)

正答:d・e

問題

血糖値と血清インスリン値とが正常に比し同方向に変化(両方とも上昇、または、両方とも低下)するのはどれか。2つ選べ。

a.慢性膵炎

b.1型糖尿病

c.インスリノーマ

d.下垂体副腎不全症

e.インスリン抵抗性を主病態とする2型糖尿病

正答の理由

下垂体副腎不全症ではコルチゾール欠乏による糖新生低下などで血糖が低下し、血糖低下に応じてインスリン分泌も低下する。インスリン抵抗性を主病態とする2型糖尿病では高血糖と代償性高インスリン血症がみられる。

各選択肢の検討

a.誤り。慢性膵炎では膵β細胞障害でインスリンが低下し、高血糖となり得る。

b.誤り。1型糖尿病ではインスリン分泌が低下する一方、血糖は上昇する。

c.誤り。インスリノーマではインスリンが過剰に分泌され、血糖は低下する。

d.正しい。下垂体副腎不全症ではコルチゾール不足により低血糖となり、血糖低下に応じてインスリン分泌も抑えられる。

e.正しい。インスリン抵抗性が主体の2型糖尿病では高血糖と代償性高インスリン血症が併存する。

覚えるポイント

インスリン抵抗性では血糖とインスリンがともに上昇しうる。副腎皮質機能低下では低血糖と低インスリンが対応する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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