第110回医師国家試験 B22(2016年)
正答:d
問題
ランダム化比較試験(無作為比較対照試験)においてランダム割付を実施する目的はどれか。
a.治療中断の防止
b.偶然誤差の制御
c.治療内容の盲検化
d.比較群間の均質性の向上
e.患者の試験への参加率の上昇
正答の理由
ランダム割付は既知・未知の予後因子を含めて群間で平均的に均衡させ、交絡を減らし、群間の比較可能性を高める。小標本では背景因子の偏りが残り得る。
各選択肢の検討
a.誤り。治療中断を防ぐ目的で割り付けるわけではなく、追跡や支援は別に必要である。
b.誤り。無作為化しても標本抽出や測定に伴う偶然誤差はなくならない。
c.誤り。盲検化は割付情報や治療内容を知らせない別の手続きである。
d.正しい。既知・未知の予後因子を平均的に均衡させ、比較群の背景をそろえる。
e.誤り。割付方法は患者の試験参加率を直接高めるものではない。
覚えるポイント
ランダム化は割付の予測不能性を保ち、群間の交絡を抑える。盲検化は別の手続である。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- CONSORT 2010 explanation and elaboration: random sequence generation and allocation concealment
- NIH掲載論文:無作為割付と群間の予後因子
- 厚生労働省:第110回医師国家試験B問題
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。