第110回医師国家試験 A14(2016年)
正答:e
問題
特発性血小板減少性紫斑病でみられるのはどれか。
a.大球性貧血
b.白血球減少
c.網血小板比率低下
d.トロンボポエチン値低下
e.骨髄巨核球数正常または増加
正答の理由
ITPでは末梢血小板の破壊亢進に対して骨髄の血小板産生系が保たれ、巨核球数は通常正常〜増加します。網血小板比率は上昇し、TPOは著明低下ではなく正常〜軽度上昇にとどまることが多く、赤血球・白血球は通常保たれます。
各選択肢の検討
a.誤り。ITPでは通常、他系統の血球減少や大球性貧血を伴いません。
b.誤り。典型的なITPは孤立性血小板減少で、白血球数は保たれます。
c.誤り。血小板産生亢進を反映し、網血小板比率は低下せず上昇します。
d.誤り。TPO値は正常〜軽度上昇が一般的で、低下ではありません。
e.正しい。血小板産生系の代償により骨髄巨核球数は正常または増加します。
覚えるポイント
ITPでは孤立性血小板減少が基本で、骨髄巨核球は保たれ、網血小板比率は上がる。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題(A問題 p.15)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表(A014)
- Reference guide for the diagnosis of adult primary ITP, 2023 edition, diagnostic criteria
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。