第110回医師国家試験 A4(2016年)
正答:b
問題
抗癌化学療法により再活性化をきたす肝炎ウイルスはどれか。
a.A型
b.B型
c.C型
d.D型
e.E型
正答の理由
免疫抑制を伴う抗癌化学療法では、既感染を含むB型肝炎ウイルスが再活性化し、重篤な肝炎を起こすことがあります。治療前にHBs抗原・HBc抗体などを確認し、リスクに応じて核酸アナログ予防投与やモニタリングを行います。
各選択肢の検討
a.誤り。HAVは通常、化学療法後の再活性化を起こす持続感染ウイルスではありません。
b.正しい。HBVは免疫抑制下で再活性化し、重症肝炎を起こし得ます。
c.誤り。HCV再燃の問題はありますが、本問の再活性化で問われるのはHBVです。
d.誤り。HDVはHBV感染を必要とし、選択肢中の代表的再活性化ウイルスではありません。
e.誤り。HEVは通常この機序で再活性化する対象ではありません。
覚えるポイント
免疫抑制療法の前にはHBV感染歴を確認し、再活性化を予防する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題(A問題 p.11)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表(A004)
- EASL Clinical Practice Guidelines on HBV infection (May 2025), section “Prophylaxis of HBV reactivation”
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。