肺結核と非結核性抗酸菌症の鑑別|第110回医師国家試験A2

第110回医師国家試験 A2(2016年)

正答:e

問題

非結核性肺抗酸菌症では頻度が低く、肺結核症で頻度が高い所見はどれか。

a.血痰

b.CRP上昇

c.空洞性肺結節

d.喀痰塗抹Ziehl-Neelsen染色陽性

e.全血インターフェロンγ遊離測定法(IGRA)陽性

正答の理由

IGRAは結核菌群に対する細胞性免疫応答をみる検査で、通常の非結核性抗酸菌症より肺結核で陽性になりやすい所見です。ただし一部の非結核性抗酸菌でも陽性になり得て、IGRA単独で活動性結核は診断できません。血痰、CRP上昇、空洞、抗酸菌塗抹陽性は両疾患でみられます。

各選択肢の検討

a.誤り。血痰は結核・非結核性抗酸菌症のどちらでも起こり得ます。

b.誤り。CRP上昇は両疾患で起こり得ます。

c.誤り。空洞性病変は両疾患にみられ、単独では区別できません。

d.誤り。塗抹陽性は抗酸菌を示しますが、結核菌と非結核性抗酸菌を区別できません。

e.正しい。IGRA陽性は相対的に肺結核を示唆します。ただし一部の非結核性抗酸菌との交差反応や既感染による陽性があります。

覚えるポイント

IGRA陽性は結核感染を支持するが、活動性と潜在性の区別には使えない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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