第109回医師国家試験 I38(2015年)
正答:d・e
問題
頸部リンパ節生検組織の H-E 染色標本(別冊 No. 8A、B)を別に示す。染色体検査では t(14;18)転座が認められた。
腫瘍細胞に発現している可能性が高いのはどれか。 2 つ選べ。
a.CD3
b.CD4
c.CD8
d.CD10
e.CD20

正答の理由
t(14;18)転座はBCL2再構成を伴う濾胞性リンパ腫を示唆し、腫瘍細胞は胚中心B細胞マーカーCD10とB細胞マーカーCD20を発現します。
画像の見方
別冊の該当No.と設問番号を原本頁で照合し、画像とラベルを目視確認した。
各選択肢の検討
a.CD3。CD3はT細胞マーカーであり、腫瘍細胞がB細胞性濾胞性リンパ腫であることと合いません。
b.CD4。CD4は主にヘルパーT細胞のマーカーで、腫瘍細胞の表現型ではありません。
c.CD8。CD8は主に細胞傷害性T細胞のマーカーです。
d.CD10。t(14;18)転座によるBCL2再構成は濾胞性リンパ腫を示唆し、腫瘍細胞は胚中心マーカーCD10を発現します。
e.CD20。濾胞性リンパ腫はB細胞由来で、腫瘍細胞はB細胞抗原CD20を発現します。
覚えるポイント
t(14;18)転座はBCL2再構成を伴う濾胞性リンパ腫を示唆し、腫瘍細胞は胚中心B細胞マーカーCD10とB細胞マーカーCD20を発現します。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- Newly diagnosed and relapsed follicular lymphoma: EHA Clinical Practice Guidelines for diagnosis, treatment, and follow-up
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。