大動脈弁閉鎖不全症|第109回医師国家試験I36

第109回医師国家試験 I36(2015年)

正答:b・e

問題

36 大動脈弁閉鎖不全症の進行を示唆する徴候はどれか。 2 つ選べ。

a.脈圧の減少

b.狭心痛の出現

c.爪床血管拍動の消失

d.拡張期心雑音の高調化

e.心尖拍動の左下方への偏位

正答の理由

大動脈弁逆流の進行は左室容量負荷と末梢の拍動性徴候で捉えます。

各選択肢の検討

a.脈圧の減少。大動脈弁逆流では拡張期血圧が低下し脈圧は広がるため、脈圧減少は進行を示しません。

b.狭心痛の出現。重症化すると左室負荷・心筋酸素需要増大から労作時狭心痛が出現し得ます。

c.爪床血管拍動の消失。末梢の拍動性徴候は大動脈弁逆流で増強しやすく、拍動消失は進行所見に合いません。

d.拡張期心雑音の高調化。大動脈弁逆流の雑音はもともと高調の拡張早期雑音です。進行に伴う重症度は音調の高低だけでは判定できず、心エコーなどで評価します。

e.心尖拍動の左下方への偏位。左室容量負荷と拡大により心尖拍動は左下方へ偏位します。

覚えるポイント

大動脈弁逆流の進行は左室容量負荷と末梢の拍動性徴候で捉えます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第109回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました