飲酒の健康影響|第109回医師国家試験I32

第109回医師国家試験 I32(2015年)

正答:d

問題

飲酒について正しいのはどれか。

a.我が国のアルコール消費量は近年、増加傾向を示している。

b.適度な飲酒の量は純アルコールで1日平均40gとされている。

c.飲酒開始年齢とアルコール依存症の発症リスクとは関係がない。

d.女性は男性と比較してアルコールによる臓器障害を起こしやすい。

e.1日平均飲酒量が増えるとともに虚血性心疾患の罹患率は直線的に上昇する。

正答の理由

正答はd。女性は平均的に体内水分量が少なく、アルコール代謝能も低いため、同量摂取で血中濃度が高くなりやすく、男性より少ない飲酒量で肝障害等を起こし得る。

各選択肢の検討

a.我が国の飲酒者割合・飲酒量は長期的には増加傾向ではなく、減少または横ばいの指標が多い。

b.純アルコール40g/日は「適度な飲酒」として一律に推奨される量ではない。健康リスクは個人差があり、少量でもリスクが増す疾患がある。

c.飲酒開始が早いことは、その後の大量飲酒・アルコール使用障害リスクと関連する。

d.正しい。女性は同量摂取でも血中アルコール濃度が高くなりやすく、肝障害等を少ない摂取量で起こしやすい。

e.虚血性心疾患のリスクは飲酒量に対して単純な直線上昇とは言えず、他の心血管転帰でも用量反応は一様でない。

覚えるポイント

飲酒リスクは量・性別・疾患ごとに異なり、純アルコール量で把握して個別に評価する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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