第109回医師国家試験 I29(2015年)
正答:d
問題
血管炎に特異性の高い徴候はどれか。
a.弛張熱
b.結節性紅斑
c.爪下線状出血
d.多発単神経炎
e.早朝の呼吸困難
正答の理由
正答はd。血管炎は血管支配領域の虚血性障害を起こすため、神経を複数の末梢神経単位で障害する多発単神経炎は血管炎を強く示唆する。発熱や皮膚病変は多くの感染症・炎症性疾患でも起こる。
各選択肢の検討
a.弛張熱は感染症や炎症性疾患など多様な病態にみられ、血管炎に特異的ではない。
b.結節性紅斑は感染症、薬剤、炎症性腸疾患などでも生じる。
c.爪下線状出血は感染性心内膜炎や外傷などでもみられ、血管炎に特異的ではない。
d.正しい。多発単神経炎は血管炎による末梢神経の虚血性障害として重要な徴候である。
e.早朝の呼吸困難は心不全などでみられる症状で、血管炎に特異性が高くない。
覚えるポイント
複数の末梢神経に非対称性の障害が生じる多発単神経炎では血管炎を考える。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- 日本循環器学会「JCS 2017 Guideline on Management of Vasculitis Syndrome」
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題 I
- 厚生労働省:第109回医師国家試験正答
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。