第109回医師国家試験 I24(2015年)
正答:d
問題
頭部外傷患者の受傷後4時間の頭部単純CT(別冊No. 7)を別に示す。
出血源として最も考えられるのはどれか。
a.架橋静脈
b.後大脳動脈
c.中大脳動脈
d.中硬膜動脈
e.上矢状静脈洞

正答の理由
正答はd。CTでは頭蓋骨内板に接するレンズ状の急性硬膜外血腫がみられる。側頭部骨折などに伴う中硬膜動脈損傷が典型的な出血源である。
画像の見方
別冊で別冊No.7と設問番号を視認照合し、図版・付随ラベルを原本上で確認した。
各選択肢の検討
a.架橋静脈の損傷は硬膜下血腫の典型的な出血源で、画像のレンズ状血腫とは合わない。
b.後大脳動脈はこの硬膜外血腫の典型的な出血源ではない。
c.中大脳動脈は頭蓋内の動脈であり、硬膜外血腫の典型的な出血源ではない。
d.正しい。硬膜外血腫はしばしば中硬膜動脈損傷によって生じる。
e.上矢状静脈洞損傷は硬膜外血腫の代表的出血源ではない。
覚えるポイント
レンズ状の硬膜外血腫では中硬膜動脈損傷を考える。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- Merck Manual Professional Edition「Traumatic Brain Injury」
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題 I
- 厚生労働省:第109回医師国家試験正答
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。