第109回医師国家試験 I21(2015年)
正答:c
問題
脳梗塞に対してt-PA〈tissue plasminogen activator〉による血栓溶解療法を行う際に、事前に確認する必要がないのはどれか。
a.血小板数
b.頭部単純CT
c.動脈血ガス分析
d.頭蓋内出血の既往歴
e.PT-INR〈prothrombin time-international normalized ratio〉
正答の理由
正答はc。血小板数や抗凝固状態、頭部画像、出血既往は血栓溶解療法の適格性・出血リスクを判断するうえで確認する。動脈血ガス分析は低酸素血症などが疑われる場合に行う検査で、全例に事前確認する項目ではない。
各選択肢の検討
a.血小板減少は出血リスクに関わるため血小板数を確認する。
b.頭部単純CTで頭蓋内出血を除外する。
c.正しい。動脈血ガスは低酸素血症等を疑うときに追加する検査で、全例必須ではない。
d.頭蓋内出血歴などの出血リスク・禁忌を確認する。
e.ワルファリン内服例などではPT-INRを確認し、抗凝固状態を評価する。
覚えるポイント
血栓溶解療法前は頭蓋内出血の除外と出血リスク評価を優先し、動脈血ガスは臨床上必要な場合に測定する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- 日本脳卒中学会「静注血栓溶解(rt-PA)療法 適正治療指針 第三版」2019
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題 I
- 厚生労働省:第109回医師国家試験正答
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。