肺炎の病型と抗菌薬|第109回医師国家試験I7

第109回医師国家試験 I7(2015年)

正答:e

問題

肺炎と抗菌薬の組合せで正しいのはどれか。

a.市中肺炎グリコペプチド系

b.院内肺炎テトラサイクリン系

c.非定型肺炎アミノグリコシド系

d.特発性器質化肺炎ニューキノロン系

e.人工呼吸器関連肺炎カルバペネム系

正答の理由

正答はe。人工呼吸器関連肺炎では、原因菌や耐性菌リスク、施設の感受性状況を踏まえた初期抗菌薬選択が必要で、重症例では抗緑膿菌活性を持つ薬剤が候補となりカルバペネム系も選択肢となる。市中肺炎の標準治療を抗MRSA薬で始める根拠はなく、非定型病原体にはマクロライド系等が用いられる。特発性器質化肺炎は感染症ではなく、通常は副腎皮質ステロイド治療を検討する。

各選択肢の検討

a.市中肺炎の初期治療にグリコペプチド系を一律に用いない。MRSAリスクなどがある場合の選択肢である。

b.院内肺炎では起炎菌・重症度・耐性リスクを考慮し、テトラサイクリン系を一律の標準薬とはしない。

c.非定型肺炎の病原体には細胞壁を標的としないマクロライド等が用いられ、アミノグリコシド単剤は適切でない。

d.特発性器質化肺炎は感染性肺炎ではなく、抗菌薬ではなく副腎皮質ステロイドが治療の中心となる。

e.正しい。人工呼吸器関連肺炎の経験的治療では患者の耐性菌リスクと地域の感受性を考慮し、抗緑膿菌活性を持つカルバペネム系を選択できる。

覚えるポイント

人工呼吸器関連肺炎の初期治療は重症度・耐性菌リスク・施設 antibiogram に合わせる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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