第109回医師国家試験 I4(2015年)
正答:c
問題
食物摂取 15 分後にショックを起こした患者の原因検索に有用なのはどれか。
a.パッチテスト
b.皮膚感作試験
c.プリックテスト
d.リンパ球刺激試験
e.特異的 IgG の検出
正答の理由
正答はc。摂取15分後のショックは即時型反応を示唆し、病歴に基づく原因食物の特異的IgE検査や皮膚プリックテストが原因抗原の同定に用いられる。パッチテストやリンパ球刺激試験は主に遅延型薬疹等で検討され、食物特異的IgGは食物アレルギーの診断法として推奨されない。
各選択肢の検討
a.パッチテストは遅延型の接触アレルギーを調べる検査で、摂取直後のショックの原因検索には適さない。
b.この設問で即時型食物アレルギーの原因確認に挙げる皮膚試験はプリックテストであり、この表現の皮膚感作試験は標準的な検査名として選ぶ肢ではない。
c.正しい。即時型反応の原因食物を病歴と合わせて評価する皮膚試験である。
d.リンパ球刺激試験は主に遅延型薬剤過敏症の補助検査であり、即時型食物反応には用いない。
e.食物特異的IgGは曝露や耐容を反映し得るため、食物アレルギー診断目的には推奨されない。
覚えるポイント
食物摂取後早期の全身反応では、病歴と特異的IgE・プリックテストを組み合わせて評価する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- 日本アレルギー学会「特殊な食物アレルギー/Q&A」
- 食物アレルギー研究会「診断と治療」
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題 I
- 厚生労働省:第109回医師国家試験正答
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。