擦過創の初期処置|第109回医師国家試験H16

第109回医師国家試験 H16(2015年)

正答:a

問題

自転車で走行中に転倒し、受診した男性の右膝の写真(別冊 No. 3)を別に示す。

まず行うべき処置はどれか。

a.洗浄

b.切開排膿

c.縫合閉鎖

d.皮膚移植

e.抗菌薬の経口投与

右膝の擦過創
別冊No.3 / 出典:厚生労働省・第109回H別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

写真は転倒による表皮の擦過創で、汚染物を除去するため十分に洗浄・洗い流すことが初期処置となる。膿瘍を示す所見はなく、擦過創を縫合閉鎖したり皮膚移植したりする状況ではない。

各選択肢の検討

a.正しい。流水や生理食塩水で異物・汚染を除くよう創を洗浄する。

b.切開排膿は膿瘍を認める場合に行う処置で、この写真の擦過創には適応がない。

c.擦過創は組織欠損面を洗浄し、通常は縫合閉鎖しない。

d.皮膚移植は広範な皮膚欠損などで検討する再建法である。

e.局所感染の所見がない擦過創に、抗菌薬の経口投与を最初に行う必要はない。

覚えるポイント

汚染された擦過創はまず洗浄し、異物を除去する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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