第109回医師国家試験 H12(2015年)
正答:e
問題
中毒性表皮壊死症〈toxic epidermal necrolysis〉において重症薬疹を示唆する所見はどれか。
a.白斑
b.膨疹
c.発赤
d.苔癬化
e.粘膜びらん
正答の理由
中毒性表皮壊死症は広範な表皮壊死・剝離をきたす重症薬疹で、眼・口唇・外陰部などの粘膜病変を伴うことが多い。特に粘膜びらんは重症薬疹を疑う所見である。
各選択肢の検討
a.白斑は色素脱失を示す所見で、TENを示唆する典型的な重症薬疹所見ではない。
b.膨疹は蕁麻疹に特徴的で、TENの表皮壊死・びらんとは異なる。
c.発赤は多くの皮膚疾患に生じる非特異的所見である。
d.苔癬化は慢性掻破に伴う皮膚肥厚で、TENの急性粘膜皮膚障害を示さない。
e.正しい。TENやSJSでは口腔・眼・外陰部などの粘膜にびらんを伴う。
覚えるポイント
重症薬疹では皮膚だけでなく眼・口腔・陰部などの粘膜病変を確認する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- 日本皮膚科学会「重症多形滲出性紅斑 スティーヴンス・ジョンソン症候群・中毒性表皮壊死症診療ガイドライン」補遺2025
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題 H
- 厚生労働省:第109回医師国家試験正答
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。