第109回医師国家試験 G50(2015年)
正答:e
問題
50歳の男性。3か月続く後頸部痛と肩こりとを主訴に来院した。症状は夕方に強いが、増悪はしておらず仕事に支障があるほどではない。市販の消炎鎮痛薬を貼付している。半年前に職場を変わり、仕事でほぼ1日中パソコンに向かってデスクワークを行っている。職場での人間関係は問題ない。後頸部から両肩にかけて筋緊張を認める。頸椎エックス線写真と頸部MRIとに異常を認めない。
まず行うのはどれか。
a.頸椎の牽引を行う。
b.星状神経節ブロックを行う。
c.トリプタンの皮下注射を行う。
d.配置転換の希望を会社に出すように伝える。
e.作業時間、パソコンの位置および姿勢を確認する。
正答の理由
正しい。長時間のPC作業と症状の時間的関連があり、作業時間・機器配置・姿勢を確認し、負担要因を調整する。
各選択肢の検討
a. 頸椎の牽引を行う。 画像上の異常や神経根症状がなく、最初に牽引を行う根拠に乏しい。
b. 星状神経節ブロックを行う。 侵襲的な神経ブロックを初期対応とする状況ではない。
c. トリプタンの皮下注射を行う。 片頭痛発作を示す症状がなく、トリプタンの適応ではない。
d. 配置転換の希望を会社に出すように伝える。 職場要因を評価・調整せず直ちに配置転換を求めるのは早い。
e. 作業時間、パソコンの位置および姿勢を確認する。 正しい。長時間のPC作業と症状の時間的関連があり、作業時間・機器配置・姿勢を確認し、負担要因を調整する。
覚えるポイント
PC作業に関連する頸肩部痛では、まず作業時間、モニターや机の配置、姿勢を観察し、作業環境を調整する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。