第109回医師国家試験 G42(2015年)
正答:c
問題
30歳の男性。独身。半年後にA国への転勤が決まったため、渡航についての助言を求めて来院した。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。A国は、平均寿命は男性58歳、女性60歳。乳児死亡率(出生千対)52。主な死因はHIV感染症、肺炎、下痢性疾患およびマラリアである。公衆衛生上の脅威となるような感染症の流行情報はない。
助言の内容として適切なのはどれか。
a.渡航を中止する。
b.HIV抗体検査を受ける。
c.予防接種の計画を立てる。
d.渡航について保健所に届ける。
e.抗マラリア薬の服用を開始する。
正答の理由
正しい。渡航先・期間・活動・既往と接種歴を確認し、必要な予防接種を計画する。
各選択肢の検討
a. 渡航を中止する。 国の平均寿命や乳児死亡率だけを理由に渡航中止を勧めるのは適切でない。
b. HIV抗体検査を受ける。 感染流行・曝露や個人リスクが特定されていない段階で一律にHIV検査を指示するものではない。
c. 予防接種の計画を立てる。 正しい。渡航先・期間・活動・既往と接種歴を確認し、必要な予防接種を計画する。
d. 渡航について保健所に届ける。 一般渡航について保健所への届出は通常求められない。
e. 抗マラリア薬の服用を開始する。 マラリア流行地域かどうか、滞在地域や季節等を踏まえて予防内服の適応を個別判断する。症例情報だけで今すぐ開始とはしない。
覚えるポイント
渡航前相談では接種歴と具体的な渡航先・期間・活動を確認し、目的地に応じてワクチンやマラリア予防を計画する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。