ビタミンB12の吸収と輸送|第109回医師国家試験G32

第109回医師国家試験 G32(2015年)

正答:c・e

問題

32 ビタミン B 12 の代謝について正しいのはどれか。 2 つ選べ。

a.主に空腸上部で吸収される。

b.成人の 1 日必要量は約 2 mg である。

c.血中ではトランスコバラミンと結合する。

d.胃壁細胞から分泌される外因子と結合する。

e.胃全摘後に補充しなければ約 5 年で欠乏する。

正答の理由

食事中のビタミンB12は胃酸などによって遊離し、十二指腸で内因子と結合して回腸末端で吸収される。血中ではトランスコバラミンなどと結合して運ばれ、体内貯蔵があるため胃全摘後も欠乏の顕在化には数年かかる。

各選択肢の検討

a.誤り。内因子と結合したビタミンB12の主な吸収部位は空腸上部ではなく回腸末端である。

b.誤り。成人の必要量は約2 mgではなく、数μg/日程度である。

c.正しい。吸収後のビタミンB12は血中でトランスコバラミンと結合して末梢組織へ運搬される。

d.誤り。胃壁細胞が分泌するのは「内因子」であり、選択肢の「外因子」は誤りである。

e.正しい。胃全摘では内因子が失われるが、肝臓などの貯蔵があるため補充しないと数年後(およそ5年程度)に欠乏し得る。

覚えるポイント

ビタミンB12は胃内因子と結合して回腸末端から吸収される。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第109回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました