第109回医師国家試験 G29(2015年)
正答:b
問題
29 癌性疼痛緩和における医療用麻薬の投与について正しいのはどれか。
a.静注薬から開始する。
b.時刻を決めて投与する。
c.強オピオイドから開始する。
d.原発巣を確定する前には開始しない。
e.オピオイドと他の鎮痛薬との併用は避ける。
正答の理由
がん疼痛の持続痛には、鎮痛効果が切れる前に時刻を決めて定時投与し、突出痛にはレスキュー薬を追加する。
各選択肢の検討
a.誤り。投与経路は患者の状態に応じて選び、経口投与が可能なら通常は経口薬から開始する。静注薬から一律に開始しない。
b.正しい。持続痛には鎮痛薬を時刻を決めて定期投与し、鎮痛の切れ目を防ぐ。
c.誤り。鎮痛薬は痛みの強さに応じて選択し、全例で強オピオイドから開始するわけではない。
d.誤り。原発巣の確定を待たず、痛みの評価と必要な鎮痛治療を並行して開始できる。
e.誤り。オピオイドは非オピオイド鎮痛薬や鎮痛補助薬と併用することがあり、併用を一律に避けない。
覚えるポイント
持続するがん疼痛には定時投与を行い、突出痛には別にレスキュー薬を用いる。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- 第109回医師国家試験問題(G問題)
- 第109回医師国家試験正答値表
- WHO Guidelines for the Pharmacological and Radiotherapeutic Management of Cancer Pain in Adults and Adolescents
- がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2014年版)WHO方式がん疼痛治療法|日本緩和医療学会
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。