第109回医師国家試験 G6(2015年)
正答:c
問題
最近 5 年間における精神障害者の医療の実態について正しいのはどれか。
a.精神病床の平均在院日数は約 90 日である。
b.精神病床数は人口千人当たり約 1 床である。
c.精神病床入院患者は 65 歳以上が約半数を占める。
d.精神病床入院患者は統合失調症より認知症が多い。
e.精神科外来患者は気分障害より統合失調症が多い。
正答の理由
2010年前後の患者調査・精神保健統計では、精神病床の在院患者には高齢者が多く、65歳以上が約半数を占める。平均在院日数は90日を大きく超え、入院患者では統合失調症が認知症より多い。
各選択肢の検討
a.精神病床の平均在院日数は約 90 日である。:誤り。精神病床の平均在院日数は長期化しており、一般病床より大幅に長い。
b.精神病床数は人口千人当たり約 1 床である。:誤り。精神病床は人口千人当たり約2床程度で、1床とは合わない。
c.精神病床入院患者は 65 歳以上が約半数を占める。:正しい。精神病床入院患者の高齢化が進み、65歳以上が概ね半数を占めた。
d.精神病床入院患者は統合失調症より認知症が多い。:誤り。精神病床の主傷病としては統合失調症が最多であった。
e.精神科外来患者は気分障害より統合失調症が多い。:誤り。外来では気分障害等が多く、統合失調症を上回る。
覚えるポイント
精神病床は長期在院が多く、高齢化も進んでいた。時点を伴う統計問題は当時の調査値で判定する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- 第109回医師国家試験問題(G問題)
- 第109回医師国家試験正答値表
- 日本医師会精神保健委員会(プロジェクト)答申(平成28年5月)
- 精神保健医療福祉施策について(平成20年患者調査を含む)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。