指切創の初期評価|第109回医師国家試験F21

第109回医師国家試験 F21(2015年)

正答:d

問題

50 歳の女性。料理中に包丁で指を切ったため来院した。左中指に巻いているハンカチから血液がしたたり落ちている。意識は清明。体温 36.2 °C。脈拍 80/分、整。血圧 106/78 mmHg。呼吸数 12/分。左中指に 1.5 cm の切創を認める。まず確認すべきなのはどれか。

a.異物

b.腱損傷

c.神経損傷

d.指動脈損傷

e.皮膚欠損範囲

正答の理由

正しい。出血がしたたり落ちる指尖の切創では、まず血行動態と止血を行いながら指動脈損傷の有無を評価する。神経・腱・異物や皮膚欠損もその後の創評価で確認する。

各選択肢の検討

a.異物:創内異物は後に探索するが、持続する出血を伴う指創ではまず血行・血管損傷を評価する。

b.腱損傷:指の運動・腱機能は重要だが、出血が滴下する状況では止血と血流評価を先行する。

c.神経損傷:感覚・運動の評価は必要だが、出血の持続が示されるため血管損傷の確認が優先。

d.指動脈損傷:正しい。滴下する出血から指動脈損傷を疑い、圧迫止血と末梢循環をまず確認する。

e.皮膚欠損範囲:創の大きさや欠損は記録するが、急性出血の原因確認より先ではない。

覚えるポイント

指の切創では止血・血行評価を優先し、腱・神経・異物も確認する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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