第109回医師国家試験 F19(2015年)
正答:a
問題
生後 25 日の新生児。数日前から啼泣時に口唇が紫色になることを心配した母親に連れられて来院した。出生後から異常は指摘されていない。SpO 2 89 % (room air)。胸骨左縁第 2 肋間を最強点とするIII/VIの収縮期駆出性雑音を聴取する。考えられるのはどれか。
a.Fallot 四徴症
b.三尖弁閉鎖症
c.肺動脈閉鎖症
d.完全大血管転位症
e.総肺静脈還流異常症
正答の理由
正しい。啼泣時に増悪するチアノーゼと肺動脈狭窄を示唆する左上胸骨縁の駆出性雑音はFallot四徴症に合う。出生時に明らかでなく、肺血流狭窄が強まって後からチアノーゼが目立つことがある。
各選択肢の検討
a.Fallot四徴症:正しい。右室流出路狭窄による駆出性雑音と、啼泣時の右左短絡増加によるチアノーゼが合う。
b.三尖弁閉鎖症:新生児期からチアノーゼを呈しやすく、通常は心室中隔欠損を介する肺血流雑音等の所見が異なる。
c.肺動脈閉鎖症:肺血流が動脈管に依存する重症例では出生早期にチアノーゼが顕在化し、25日まで見逃される経過に合いにくい。
d.完全大血管転位症:出生後に動脈管が閉じるにつれて早期から高度チアノーゼを呈しやすい。
e.総肺静脈還流異常症:肺静脈うっ血や呼吸障害を伴い新生児期から症状が現れやすく、本例の特徴的な駆出性雑音も説明しにくい。
覚えるポイント
啼泣時チアノーゼと左上胸骨縁の駆出性雑音はFallot四徴症を考える。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。