第109回医師国家試験 F6(2015年)
正答:a
問題
頭部造影MRI(別冊No.1①〜⑤)を別に示す。対麻痺をきたすのはどれか。
a.①
b.②
c.③
d.④
e.⑤

正答の理由
別冊No.1①は大脳半球間裂に接する正中部の造影腫瘤で、両側大脳半球内側面の下肢運動領域を圧迫し得ます。この部位の両側性障害は対麻痺を生じるため、①が適切です。
画像の見方
別冊No.1①は大脳半球間裂に接する正中部の造影腫瘤で、両側前頭葉内側へ及ぶ。下肢運動野は前頭葉内側面の傍中心小葉に位置するため、同部の両側性病変は対麻痺をきたし得る。
各選択肢の検討
a.正しい。①は大脳半球間裂に接する正中部病変で、両側の下肢運動領域を障害し得ます。
b.誤り。②は大脳半球外側の限局性病変で、通常は対側の片麻痺をきたし、両下肢だけの麻痺とはなりにくい部位です。
c.誤り。③は第三脳室後方・松果体部付近の病変で、対麻痺を生じる両側下肢運動野の障害とは解剖学的に合いません。
d.誤り。④は正中の鞍上部付近にある病変で、両側の下肢運動野に接する①とは局在が異なります。
e.誤り。⑤は右の小脳橋角部付近の病変で、両側下肢運動野の障害部位ではありません。
覚えるポイント
大脳皮質の下肢運動野は前頭葉内側面にあり、両側性障害で対麻痺をきたす。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- Complete Paraparesis Following Resection of Parasagittal Meningioma: Recovering Function with an Early Intensive Neurorehabilitation Program
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。